歯科コラム


COLUMN

インビザライン矯正で注意したいことは?

矯正歯科

インビザライン矯正で注意したいことは?

インビザラインによる歯科矯正は、目立ちにくく、取り外しもできるという特徴から、従来のワイヤー矯正よりも人気を集めている治療法です。
とはいえ、治療を始めるにあたって
「普段どおりの生活をしても大丈夫?」
「計画どおりに終わらせるために気をつけることはある?」
といった不安や疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、インビザライン矯正を受ける際に知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。
スムーズに治療を進め、納得のいく仕上がりを得るために、ぜひ最後までお読みください。

注意点1|基本のルールを守る

インビザライン矯正を計画通りに進めるには、以下の基本ルールを確実に守ることが重要です。

・1日22時間の装着時間を守る
・マウスピースの交換期限を守る

インビザライン矯正は、マウスピースを長時間装着することによって一定の力を歯にかけ続け、歯並びを整える治療法です。
1日22時間の装着が基本となるため、食事や歯みがきの時間以外は常に装着しておく必要があります。
装着忘れを防ぐために、スマホのリマインド機能やタイマーを活用すると効果的です。
また、マウスピースは一般的に1~2週間に1回のペースで交換しますが、個々の治療計画によって交換期限は変わります。決められた交換期限を守らずに自己判断でマウスピースを交換することは、治療計画の遅れにつながります。

交換頻度については以下のコラムをご覧ください。
インビザラインの交換頻度はどのくらい?正しい頻度と注意点

注意点2|生活面で配慮すること

インビザライン矯正をスムーズに進めるためには、日常生活におけるセルフケアを徹底する必要があります。具体的な内容を以下でご紹介します。

食事の際はマウスピースを外す

水以外の飲食の際には、必ずマウスピースを外しましょう。装着したまま食事をすると、食べ物がマウスピースと歯の隙間に入り込み、虫歯や歯周病の原因となります。
食事のあとは、必ず歯みがきをしてから再装着してください。

また、マウスピースを装着したまま飲食をしてしまうと、着色や破損にもつながります。破損によりマウスピースの再製作が必要になるケースでは、治療の遅れや追加費用変更が発生することもあります。

矯正治療中の虫歯の影響については、こちらをご覧ください。
矯正治療中に虫歯や歯周病になったら

マウスピースの取り扱いに注意する

マウスピースに汚れや細菌が付着してしまうと、虫歯や歯周病の原因となります。
外した際に丁寧に水洗いをして汚れを取り除くとともに、専用の洗浄剤を使用して定期的に消毒を行い、清潔に保ちましょう。
また、マウスピースの変形や破損を予防するため、着脱の際は丁寧に優しく扱いましょう。

セルフケアの方法については、こちらをご覧ください。
インビザラインのメンテナンスとケアについて

食いしばりを避ける

インビザライン矯正中の食いしばりは、マウスピースの変形や破損の原因となります。
また、歯に強い力が加わるため歯の移動の妨げにもなり、計画通りに矯正治療が進みません。
ストレスの軽減を目指した行動や顎まわりのマッサージなどで、食いしばりをしないよう意識して生活しましょう。

当院では、インビザライン矯正を取り扱っています。歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

Q1:インビザライン矯正中の喫煙は可能ですか?
A1:喫煙していても矯正治療は可能です。ただし、マウスピースの変色や変形、代謝が悪く歯の動きが遅くなる可能性もあるため、禁煙したほうがよいでしょう。

Q2:矯正期間中に避けたほうがよい食べ物はありますか?
A2:飴玉や硬いパン、せんべいなどを咀嚼し、強い力が加わると歯の動きに悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ避けてください。また、歯に挟まりやすい食べ物は、装置の周囲に残りやすく虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る

カテゴリー名

月刊アーカイブ