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矯正中に歯周病が悪化するって本当?インビザラインで気をつけたいこと

矯正歯科

矯正中に歯周病が悪化するって本当?インビザラインで気をつけたいこと

「インビザライン矯正中は歯周病が悪化しやすいって本当?」
このような不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
インビザライン矯正は長時間マウスピースを装着します。このため、口内に唾液が行き渡りにくくなり、歯周病の原因菌が繁殖しやすい環境になった結果、歯周病になってしまう、または歯周病が悪化してしまうことがあります。
インビザライン矯正中に歯周病を悪化させない・罹患しないためには、マウスピースと口腔内を徹底的に清潔に保ち、定期的に歯科医院でクリーニングを受けると良いでしょう。
本コラムでは、インビザライン矯正と歯周病の関係について詳しく解説します。

インビザライン矯正治療と歯周病の関係

インビザライン矯正は取り外し可能なマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。食後にマウスピースを取り外して歯みがきができるため、ワイヤー矯正に比べて歯周病のリスクは高くありません。
しかし、リスクを完全になくせるわけではありません。
インビザライン矯正ではマウスピースを1日20時間以上装着することが推奨されていますが、長時間マウスピースを装着することによって、殺菌・抗菌作用のある唾液が口内に行き渡りにくくなります。
その結果、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすい環境になることがあります。

インビザライン矯正中に歯周病にならないために気をつけるべき習慣

インビザライン矯正中に歯周病にならないためには、以下を実践すると良いでしょう。

・口腔内とマウスピースのケアを徹底する
・定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

インビザライン矯正中は口腔内に細菌が繁殖しやすい状態になるため、歯みがきによる口腔ケアを徹底しましょう。
さらに、細菌の増殖を防止する観点から、マウスピースは取り外しのたびに洗浄して清潔に保つことも大切です。
また、3〜4か月に一度、歯科医院でクリーニングを受けることも重要です。一度定着した歯石は日々のケアでは落とせないため、定期的にクリーニングすることが歯周病の予防につながります。

矯正治療中の口腔ケアについては、以下のコラムで詳しく解説しています。口腔ケアを怠るリスクも紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
矯正治療中の口腔ケア

向井歯科では、矯正治療に関する無料相談を実施しております。治療の流れや内容などに不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

Q1:インビザライン矯正をしながら虫歯治療はできますか?
A1:軽度の虫歯であればインビザライン矯正と並行して治療が可能です。しかし、症状が重い場合は一度矯正を中断して虫歯治療を優先させるケースもあります。

Q2:歯周病の症状にはどのようなものがありますか?
A2:歯茎が腫れたり、出血していたりする場合は歯周病が進行している可能性があります。特に、歯みがき中の出血が目立つケースは、早めに歯科医院を受診しましょう。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る

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