インビザラインと喫煙は両立できる？やめるべき理由とどうしても吸いたい時の対処法

「インビザライン治療中でも喫煙できる？」 「矯正したいけど、タバコが吸えないと困る」
喫煙する方のなかには、このような疑問やお悩みを持つ方もいるでしょう。
結論からいえば、インビザライン治療中でも喫煙は可能ですが、下記の条件を必ず守る必要があります。

・喫煙する際はマウスピースを外す
・マウスピースの装着時間を守る
・喫煙後はマウスウォッシュで口腔内を洗浄し、歯みがきを行う

さらに、喫煙はインビザライン治療に下記の悪影響を与えることも知っておきましょう。

・マウスピースの変色と細菌の付着
・歯ぐきの血行不良の原因となる
・治療の遅延や期待どおりの結果が得られない

本コラムでは、治療中の喫煙が歯の移動に与える影響などについて解説します。
後半では、禁煙が難しい方に対するアドバイスも載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

インビザライン治療中の喫煙は何故避けるべき？

インビザライン治療中はマウスピースで歯に力を加え、少しずつ歯を移動させて歯並びを美しくする治療法です。
インビザライン治療中の喫煙は、タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質が影響し、治療の進行に影響を与えるため推奨されません。
ニコチンは血管収縮・血圧上昇・血液の粘度上昇といった血行不良の原因になります。
血行が悪いと歯の周辺組織に栄養が届きにくくなり、スムーズな歯の移動が難しくなります。

また、タールには唾液の粘度を上げる作用があります。
唾液の粘度が上がると口腔内の自浄作用が落ちて細菌が増加し、虫歯や歯周病につながります。インビザライン治療に虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を行わなければなりません。
治療を計画通りに行うためにも、喫煙は避けましょう。

インビザライン治療の歯周病について詳細を知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
歯周病でもインビザラインはできる？治療前に知っておきたい注意点

インビザライン治療中も喫煙したい場合の対処法

どうしてもインビザライン治療中に喫煙を続けたい場合は、次の3点に気をつけましょう。

・喫煙時はマウスピースを取り外す
・喫煙後は歯みがきやマウスウォッシュで口腔内を洗浄する
・マウスピースの装着時間を必ず守る

マウスピースを装着したまま喫煙すると、装置に付着した汚れから細菌の繁殖につながるおそれがあります。
また、マウスピースの劣化を防ぐ観点でも、装着したままの喫煙は避けるべきです。喫煙後は、口腔内の汚れを落としてからマウスピースを再装着しましょう。
インビザライン治療中に喫煙することで、矯正に必要な装着時間が確保できない可能性があります。
頻繁に喫煙するとマウスピースを外している時間も長くなります。結果、指定された装着時間を下回り、治療が計画通りに進まなくなります。
喫煙をする場合でも、歯科医師から指定された装着時間は必ず守りましょう。

インビザライン治療中の喫煙について疑問や不安な点があれば、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。

 

Q1：マウスピースをつけたまま喫煙してしまうと、どんな悪影響がありますか？
A1：タール（ヤニ）が付着することで黄色く色がついてしまうなど、マウスピースの劣化につながります。また、加熱式タバコの蒸気や熱により、マウスピースが変形する可能性もあります。

Q2：電子タバコや加熱式タバコであれば、矯正治療に問題ありませんか？
A2：国内で販売される電子タバコはニコチン・タールが含まれていないため、治療に影響は出にくいです。ただし、マウスピースを頻繁に外すことにつながるため、推奨はしません。
加熱式タバコはタバコの葉をカプセルやリキッド状に加工した製品のため、タバコ同様の有害物質が含まれています。したがって、インビザライン治療中の加熱式タバコは控えましょう。