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【歯科医が解説】インビザライン後のリテーナー、夜だけでいいって本当?

矯正歯科

【歯科医が解説】インビザライン後のリテーナー、夜だけでいいって本当?

「インビザライン後のリテーナーは夜だけつけていればいいの?」
矯正後のリテーナー使用について、このような疑問を持つ方も多いでしょう。

結論から言うと、リテーナーの装着時間は1日20時間必要で、夜だけでは装着時間が不足します。
リテーナーの装着時間が不足すると、せっかく整えた歯が元の位置に戻ってしまうおそれがあるため、自己判断による装着時間の変更は危険です。
しかし、歯周組織が安定した後はリテーナーの装着時間を徐々に短くできます。その場合は、夜だけの使用でも問題ありません。

本コラムでは、リテーナーの装着時間について解説します。美しい歯並びを長く保つためにも、ぜひ最後までご覧ください。

リテーナーとは

リテーナーとは矯正治療で整った歯並びを安定させるための器具です。リテーナーを装着している期間のことを保定期間といいます。
矯正で歯を移動させた直後は、歯周組織が安定しておらず、治療前の位置に戻ろうとする力が働きます。
リテーナーを使うことで、不安定な歯列を固定できるため、矯正後の歯の後戻りを防止できます。

また、矯正治療後にリテーナーを装着する重要性については、以下のコラムで詳しく解説しています。リテーナー装着のポイントも紹介しているため、ぜひご参考にしてください。
矯正治療後のリテーナーの重要性

インビザライン矯正直後のリテーナーは夜だけの装着では不十分

リテーナーの装着時間は1日約20時間とされています。夜だけでは装着時間が不足するため、日中もつけておくのが基本です。
食事や歯みがきのとき以外は、装着して過ごすようにしましょう。
特に矯正治療後の半年間は後戻りしやすい状態です。整えた歯並びが元に戻り、矯正治療にかけた費用や時間が無駄になってしまいます。

歯周組織が安定した後の対応

歯周組織が安定してきたら、リテーナーの装着時間は徐々に短くしていく必要があります。その場合は、夜だけの使用でも問題ありません。
しかし、装着時間を減らすタイミングは人によって異なるため、自己判断は避け、必ず歯科医師の指示に従うことが大切です。

向井歯科では、患者さまのお悩みに寄り添った矯正治療をご提案いたします。矯正治療の初診相談は無料で行っておりますので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

Q1:リテーナーの装着期間はどれくらいですか?
A1:リテーナーの装着期間は矯正治療を行った期間と同程度(約2~3年)とされています。噛み合わせの状態や年齢、生活習慣などによって細かな期間は異なります。

Q2:リテーナーによる保定期間中の通院頻度はどれくらいですか?
A2:リテーナーの装着直後は、月に1回程度の頻度で通院しましょう。保定が問題ない場合は、2〜3か月に1回、半年に1回と通院回数は徐々に減らせます。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る

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