歯科コラム


COLUMN

矯正治療中に注意したい飲食物

矯正歯科

矯正治療中に注意したい飲食物

「矯正治療中は普通の食事をしても大丈夫?」
このようなお悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。
矯正方法によっては口腔内に矯正装置を取り付けたまま食事をするため、最初は戸惑うことも多いでしょう。
今回は、矯正治療中の食事で気を付けていただきたい食べ物や注意点について解説いたします。矯正治療中も食事を楽しむために、ぜひご参考にしてください。

矯正治療中の食事の注意点

矯正治療中の食事は、注意しなければならないポイントがいくつかあります。
ここではワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けて、食事の注意点をご紹介いたします。

①  ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に小さな装置(ブラケット)を取り付け、それらをワイヤーでつないで歯を動かす矯正治療です。
矯正治療を順調に進めるために、下記の食べ物は避けるようにしましょう。

・せんべいなどの固いもの
・グミ、キャラメル、餅のような粘着性の高いもの
・矯正装置に絡まったり、くっついたりするもの

これらの食べ物は矯正装置が壊れたり外れたりする原因になります。
また、食べ方にも気をつけましょう。硬いものを丸かじりするなど、矯正装置に大きな力を加えると壊れる原因となります。食べ物は一口大に切り分けて、ゆっくりと噛んで食べてください。
また、ワイヤー矯正の場合は装置を付けたまま食事をするため、食べ物のカスがブラケットやワイヤーの隙間に詰まりやすくなります。丁寧な歯みがきを行い、虫歯や歯周病の予防をすることが大切です。

②  マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使う治療法です。食事の際に装置を外せるマウスピース矯正は、食べ物の制限がワイヤー矯正よりも少ないといえます。
ただし、1日20〜22時間は装着が必要なため、1回の食事は30分以内を目安に済ませましょう。
また、カレーやコーヒー、ワイン、紅茶などの色素の強いものはマウスピースに色がつきやすいため、飲食する場合は注意してください。
さらに、熱い飲み物はマウスピースが変形する恐れがあります。必ず外して飲むようにしましょう。

当院では、患者さま一人ひとりの生活スタイルに合わせた細やかなアドバイスを心がけています。工夫次第で好きな食事も楽しめるため、ご自身に合ったペースを見つけていきましょう。気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

Q1:アルコールは飲めますか?
A1:基本的に制限はありませんが、マウスピース矯正の場合は装置を外して飲むようにしましょう。特にワインはマウスピースに色素が移り易いため注意が必要です。

Q2:矯正装置に食べ物が詰まった時はどうすればいいですか?
A2:飲み物を少量口に含んで、舌で流すように取り除くのがコツです。食事中はこまめに水分を取り、食べかすが詰まることを防いでください。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る

カテゴリー名

月刊アーカイブ