歯科コラム


COLUMN

矯正歯科治療の種類と特徴

矯正歯科

矯正歯科治療の種類と特徴

矯正歯科治療にはいくつかの種類があり、矯正器具の装着方法や矯正の仕組みなどに違いがあります。治療を行うにあたり、矯正器具ごとの特徴が気になる方もいらっしゃるでしょう。

本コラムでは、矯正歯科治療の必要性や適応症について解説します。矯正治療を検討している方はぜひご参考にしてください。

矯正歯科治療の4つの種類と特徴
矯正歯科治療は大きく分けると以下の4種類になります。種類ごとに、使用する矯正器具や矯正中の見た目に特徴があります。

・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正
・インプラント矯正
・コンビネーション矯正

ワイヤー矯正(ブラケット矯正)は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす治療方法です。また、ワイヤーを歯の表面ではなく、裏側に設置する方法をリンガル矯正と呼びます。

インビザラインが代表的なマウスピース矯正では、透明なマウスピースを歯に装着します。透明なため矯正中も目立たず、少しずつ歯を移動させて矯正するため、痛みが少ない点も特徴です。

インプラント矯正は顎の骨にネジを埋め込み、固定源として利用することで歯を動かす方法です。そして、コンビネーション矯正は、歯の上側を裏側矯正、下側を表側矯正で治療する方法で、口を開けた際にワイヤーが目立たないのが特徴です。

また、前歯の一部など、気になる部分だけを矯正する方法を部分矯正と呼びます。部分矯正でもワイヤーやマウスピースを使用します。

最適な矯正歯科治療を選ぶためのポイント
ご自身に合う矯正方法を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

・治療可能な症例
・治療にかかる費用
・痛みのレベル
・治療期間
・見た目の印象

矯正歯科治療は数か月~数年かけて行うケースが多く、治療費が高額になる可能性もあるため、無理なく続けられる治療方法を選んでください。また、歯並びの状態によっては希望の矯正方法では治療できない場合があるため注意しましょう。

さらに、費用や対応可能な治療の種類は歯科医院によって異なります。そのため、まずは歯科医院でカウンセリングを受け、矯正歯科治療の詳細についてご相談ください。

Q1矯正歯科治療で抜歯をするケースはありますか?
A1:理想の歯並びに近づけるために、抜歯が必要なケースはあります。しかし、できるだけ抜歯を行わずに矯正治療を行う方針の歯科医院もあります。

Q2:痛くない矯正方法はありますか?
A2:痛みの感じ方には個人差があるため、痛くない矯正を受けるのは非常に難しいでしょう。痛みを感じるのは矯正を始めたばかりの頃が多く、慣れると徐々に痛みが和らぐのが一般的です。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る