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矯正歯科治療の必要性と適応症

矯正歯科

矯正歯科治療の必要性と適応症

矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせの改善を通じて見た目を美しく整えるだけでなく、全身の健康にもよい影響を与えます。

本コラムでは、矯正歯科治療の必要性や適応症について解説します。矯正治療を検討している方はぜひご参考にしてください。

矯正歯科治療の必要性とは?
歯並びや噛み合わせが悪いと、磨き残しが多くなり虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口腔内だけでなく全身にまで悪影響を及ぼす恐れがあります。

例えば、歯が邪魔をして発声がしにくい、食べ物が噛みにくいなどの場合は、歯並びや噛み合わせの影響が考えられます。さらに、歯並びや噛み合わせは筋肉にも影響を及ぼし、肩こりや腰痛を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。

矯正歯科治療は、審美性を高めるために行われるケースがほとんどですが、機能性を改善したり、全身の健康を維持する効果もあります。全身の調子を整えて健康的な身体を手に入れるためにも、歯並びや噛み合わせの治療は大切です。

保険診療ができる矯正歯科治療の適応症
歯並びや噛み合わせが悪い状態を不正咬合(ふせいこうごう)と呼びます。以下は、矯正歯科治療の対象となる不正咬合の主な症例です。

出っ歯
受け口
叢生(そうせい)
開咬(かいこう)
顎変形症

叢生は歯並びが凸凹している状態です。開咬は奥歯が噛み合っていても前歯が噛み合わず、隙間ができてしまう状態を指します。顎変形症とは顎の骨の大きさや位置に異常があり、噛み合わせが悪い状態です。いずれの症例も、矯正歯科治療で改善できます。

保険診療か自費診療かは症状によって異なります。見た目をよくする目的で行う矯正歯科治療は、ほとんどのケースで保険が適用されないため自費診療が一般的です。ただし、以下の3つの条件に当てはまる方は保険が適用されます。

噛み合わせに先天的な異常がある
前歯が3本以上不足している
顎変形症により矯正歯科治療が必要である

先天的な疾患により噛み合わせに異常があったり、歯の本数が不足しているなどで矯正歯科治療を受ける場合は、保険診療が可能です。

歯並びや噛み合わせによって最適な治療方法は異なります。歯並びの見た目や機能性に不安を感じる方はぜひ当院にご相談ください。

Q1:矯正歯科治療における自費診療と保険診療の違いはなんですか?
A1:自費診療は、保険診療では使用できない素材や設備が使用できるため、理想的な治療を受けられます。しかし、治療費が高額になりやすい特徴があります。

Q2:矯正歯科治療について相談したいのですが、カウンセリングにお金はかかりますか?
A2:歯科医院によってカウンセリング料は異なります。当院のカウンセリング料は無料です。矯正歯科治療についてわからない点や不安を感じる場合はぜひご相談ください。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る