歯科コラム


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矯正治療後のリテーナーの重要性

矯正歯科

矯正治療後のリテーナーの重要性

矯正歯科は歯並びや噛み合わせの改善を目的とし、専用の器具を取り付け、歯を少しずつ移動させる治療を行います。ただし、歯は元の位置に戻ろうとする力が働くため、治療後はリテーナーを使用して歯の後戻りを予防しなければなりません。

本コラムではリテーナーの重要性と正しい使用方法を解説いたします。矯正治療の効果を長期的に維持するためにもぜひご参考ください。

矯正歯科におけるリテーナーの重要性|メカニズムとタイプ
リテーナーは、矯正治療後の保定期間に使用する装置です。リテーナーを装着すると歯を支える組織(歯周組織)が、新しい歯の位置に徐々に順応しやすくなります。さらに、歯の位置が安定する効果も期待できます。

リテーナーは大きく分けて「着脱タイプ」と「固定タイプ」の2種類です。

着脱タイプのリテーナーは、患者様ご自身による着脱が可能です。食事や歯みがきなどの際には取り外しができます。一方、固定タイプは歯列の舌側や口蓋側に装着し、歯並びを安定させますが、個人での取り外しはできません。

どちらのタイプが適しているかは、患者さまの歯の状態や生活スタイルに合わせて、歯科医師が適切に判断します。矯正治療の効果を維持し、後戻りを防ぐためには、リテーナーの正しい使用が求められます。

治療後の効果を維持する秘訣|リテーナー装着のポイント
矯正治療後は、歯科医師の指示のもとリテーナーを装着していただきます。着脱のタイミングを誤ることで、後戻りが起きる恐れがあります。そのため、リテーナーの装着を忘れる、サボるなどの行為は禁物です。使用方法として、食事の際はリテーナーを外し、歯みがき後に再び装着してください。就寝時は装着したまま眠ることを習慣付けましょう。

固定タイプは、歯みがきの際に歯ブラシがリテーナーに当たらないよう注意しながら、丁寧に磨くことを心がけてください。

また、歯科医院で定期的にリテーナーのメンテナンスを受けることも必要です。リテーナーが破損している、あるいは正しく装着できていない場合など、十分な効果が得られません。
装着開始後は、3か月から半年に1回程度の通院が基本となります。正しいリテーナーの使用と定期的な管理を怠らないことが、矯正治療の効果を長期間維持するための秘訣です。

当院では、患者さま一人ひとりの歯の状態に合わせた最適なリテーナーの選択と、丁寧なアフターケアをご提供しております。矯正治療後のリテーナーについてご不明、ご不安な点などございましたら、お気軽にご相談ください。

Q1:リテーナーの平均的な装着期間はどのくらいですか?
A1:リテーナーの装着期間は、患者さまの歯の状態や矯正治療の内容により異なります。矯正治療終了後は、少なくとも1~3年程度のリテーナー装着が推奨です。ただし、歯の動きやすさには個人差がありますので、装着期間はそれぞれ異なります。

Q2:リテーナー装着を怠った場合のリスクはありますか?
A2:リテーナーの装着を怠ると、矯正治療の効果が損なわれ、歯列が後戻りするリスクがあります。装着のし忘れや、使用を中断してしまった場合は、速やかに装着し、歯列の後戻りが発生していないか、当院にて確認いたします。

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 歯科医師
  • 歯学博士(1993年 大阪大学)

略歴

  • 1993年大阪大学歯学部卒業
    大阪大学歯学部口腔外科入局、博士号取得
    口腔外科手術のエキスパートとして、大阪労災病院、
    愛郷会笠利病院、名瀬徳洲会病院に出向
  • 2002年大阪府四條畷市にて「向井歯科院」を開業
  • 2008年「医療法人紀文会 向井歯科」となり現在に至る

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