根気強いケアが歯を守る

こんにちは。院長の向井です。
４月も半ばを過ぎ、
新年度の慌ただしさも
少し落ち着いたころでしょうか。

忙しい日々の中で、
少しでもゆっくりしたいところかもしれませんが、
「お口のケアがおろそかになっている」
ということはありませんか？
気になるところがある方は、
早めに治療をスタートさせましょう！

さて、今回はメンテナンスの結果、
抜歯をせず10年以上も
ご自身の歯で食事ができている方の
症例をご紹介します。

この方のお口の中に異変が
見つかったのは、2010年のことでした。

下顎の左側、第二大臼歯の下部に、
巨大な嚢胞（のうほう）があったのです。

抜歯が必要と判断し、患者さんに
強く勧めてみましたが、
保存を希望されるとのことで
抜かないことにしました。

そして、根管治療に
取り組むことになりました。

歯の骨がなくて骨折が怖かったので、
頬杖をつかないように注意し、
経過観察をすること１年。

2011年には、嚢胞がだんだん
消滅している様子が見られます。

その３年後、2014年には
お口の状態が安定してきました。

そして現在、2023年になっても
問題はありません。

治療を放置して、万が一
転びでもしたら骨折するかもしれないと
心配していたので、ひと安心です。

患者さんの最寄りから当院までは
片道2時間以上かかりますが、
欠かさずメンテナンスに来ていただき、
13年が経ちました。

根管治療は途中でやめてしまうと、
最悪の場合は抜歯せざるを得なくなる
非常にデリケートな方法です。

自己判断でやめてしまうと、
後悔する結果になりかねません。

本来、抜くはずだった歯を
ご自身の強い意志で「残す」と決め、
根気強くケアしてきたからこその
結果だと思います。

当院はできるだけ
患者さんのご要望に沿って、
治療を進めていきたいと考えております。

お悩みがございましたら、
まずは気軽にご相談ください。

 

 

医療法人 紀文会 向井歯科
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