向井歯科ブログ


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歯牙破折

歯科治療全般


こんにちは。院長の向井です。
早いものでもうすぐ大晦日!
2024年も終わりが近付いています。

皆さまにとって
どのような1年だったでしょうか。
やり残したことをしっかりと整理して、
新たな気持ちで2025年のスタートを
切っていきましょう。


さて、今回のテーマは『歯牙破折』
歯牙破折とは、文字通り
歯が折れてしまっていることを意味します。
歯冠破折や歯根破折と言いますが、
その原因としては、
金属を使うことが
原因になっていることが多いです。

金属と象牙質の間に問題が起きるのですが、
大きな理由として考えられるのは
金属と象牙質が硬さも熱膨張も
違うということです。

金属と象牙質との間には
当然セメントがあるのですが、
4ミクロン程度のセメントが何年劣化せず、
水分や細菌の侵入を
防いでくれるのでしょうか?

3~4年で劣化して
怪しいものだと思っていますが、
劣化が始まったからといって
金属の裏がレントゲンでは映らないため、
ブラックボックス化してしまいます。

そのため、表向きは10年たっても
変わらないように見えますが、
やはり全部が全部大丈夫ではなく、
ある程度の歯の金属の中は
ぐちゃぐちゃになっている、というのが
金属治療の日常なのです。

できれば、硬さも熱膨張も
人体に近い素材の方が良いのでしょうか。
噛むところも柔らかかったら
いきなり深いところが割れることもないので、
再治療可能かも知れません。

日常使う歯にそれなりの
問題が起こるのは運命なので、
いかに大事(おおごと)にしないかという
行動の方が、理にかなっています。
ということで、基本的には
レントゲンで中が見える材質のほうが、
結果的に残るのではないかと思っています。

歯牙破折 歯牙破折

こちらの方は、15年以上前に
左下の銀歯が煽れて
抜歯になっていると言います。
以来、同様のことが起こらないようにと
金属を柔らかい材質に変えていって
初診からは14年が経過しております。

何とか同じような悲劇が
怒らないようにはなりましたが、
問題はすり減りやすいこと。
人間とは欲どしいもので、
歯が折れるのも嫌ならば
すり減るのすら嫌なのです。
そこで、ナイトガードを使おうよ
という話になります。

歯がすり減るのは歯ぎしりしている人だけで、
そんな人は珍しいと
思っている人が大半のようですが、
実際には、自覚している人の5倍は
無意識に歯ぎしりをしています。
でなければキレイに平らにはならないのです。
周りにも自覚のない人が大勢いるはず。

不思議なもので、皆さん
「自分はやっていない」と仰りますが、
大抵、寝ている間に歯ぎしりしており
気がついていないだけなのです。

一応、金属をやめて
真面目にナイトガードをしていれば、
力のせいで歯が折れる、
むし歯、揺れるという
トラブルは減ると見えるので、
推奨しています。

 

 

 

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