インプラントの手術例

こんにちは。院長の向井です。

だんだんと季節が移り変わり、

寒さを感じる日も増えてきました。

 

体調を崩しやすい時期になりますので、

皆さまも十分ご自愛ください。

 

 

さて、今回はインプラントについてのお話をします。

 

インプラントとは、歯がなくなってしまった部分のあごの骨に、

金属でできた人工歯根を埋め込む手術のことです。

 

 

ある患者さんの例を出しますが

この方は噛む力が強く奥歯がなくなってしまったため、

かみ合わせが悪くなっていました。

また、下の前歯が上の前歯を突き上げてしまい、

出っ歯になって困っていらっしゃいました。

 

前歯をひっこめる矯正をするためには

奥歯がないといけないのですが、

写真の通り右の上顎の奥歯がありません。

 

 

 

 

 

しかしインプラント治療をすれば噛み合わせは解決！

前歯を矯正で引くための固定源にもなります！

 

ただ、この方の場合、

上顎の骨が薄く、2ミリ程度しかありませんでした。

インプラントを埋め込むための骨が足りないのです。

 

 

そこで  『サイナスリフト』  という手術を行い

まずは骨の高さを作ることにしました。

 

頬部の⾻を開けて、

上顎の奥歯の上にある「上顎洞」という空洞に、

⼈⼝⾻を填⼊して骨を作っていきます。

 

 

 

 

 

これは非常に繊細な作業です。

しかも全てがくっつくわけではなく、

せっかく⼊れた⾻が固まったころには

半分くらいになるときもあります。

なので人口骨を多めに⼊れる必要があります。

 

 

術後7か⽉ほど経過したのがこちらの写真です。

 

 

 

 

 

骨が出来上がったので

ようやくインプラントを⼊れる⼿術ができました。

 

 

 

 

インプラント手術により

なんとか奥⻭に噛むよりどころができたので、

前⻭の負担も減り、前歯も後ろに引くことができました。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回はサイナスリフトを行った上での

インプラント手術のお話でした。

 

インプラントは名前を聞くことはよくあっても

どんな治療なのか

イメージしづらいという方も多いかと思います。

 

ご不明なことがあれば、なんでもお気軽にご質問くださいね。

 

 

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