向井歯科ブログ


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再生療法と再植の症例

歯科治療全般

こんにちは。院長の向井です。

今回は再生療法と再植を試みた症例を
ご紹介します。

ご紹介する患者さんは11年ほど前に
ご来院されました。

患者さんの手前から7番の歯(第二大臼歯遠心)に
15㎜のポケットと重度排膿が見られたため、
急ぎ抜髄をして、抜いた神経の根の中で
細菌が広がって痛みが再発しないよう、
薬を詰めて治療(根管充填)をしました。

また病巣が大きく通常の根管治療(根の治療)では
治すことが難しいと判断し、
外科的な処置も行いました。

今回の場合は一度歯を抜いて、悪い部分を取り除き
再度植立する、すなわち再植という方法です。

まず、歯肉剥離掻爬(そうは)手術を行い、
感染している歯茎を切除し、
エムドゲイン・ゲルを塗布します。

エムドゲインは、歯周病で溶けてしまった歯を
支える骨(歯槽骨)や歯根膜などの
歯周組織を再生させる歯周組織再生療法の一種で、
「エムドゲイン・ゲル」というタンパク質の一種を歯根の表面に塗ることで、
歯が生えてくるときと同じような環境をつくり歯周組織の再生を促します。

そして抜歯した歯を180°回転させて、
再植を行いました。

再植後は、グラグラで不安定なため、
しっかり固定させ、定着するか経過を見ていきます。

1年後、ポケットだった部分が骨でおおわれました。

10年後には完全に骨が再生して
今では何の不安も無く過ごせると、
とても喜ばれております。

再生療法と再植の症例 再生療法と再植の症例 再生療法と再植の症例

今回は再生療法と再植を試みた症例をご紹介しました。

歯根膜の再生能力によって、
骨がつくられ、再び自分の歯で
生活することが出来るようになります。

再植治療ではなく、インプラントという選択肢も
ありましたが、インプラントにすると
骨が少なくなり簡単ではなかったと思います。

当院では今回ご紹介した治療以外にも
さまざまな治療を行っており、
患者さんおひとりおひとりに合った
治療法をご提案しています。

インフォームドコンセントを徹底して
患者さんが納得して治療を受けられるよう
最大限努めております。

ささいなことでも構いません。
何でもご相談ください。