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休診日 木曜・土曜午後・日曜・祝日
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向井歯科ブログ
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こんにちは。院長の向井です。
インプラントを行う場合、インプラントを支えるための骨に深さと幅があることが重要になります。
ですが、虫歯や歯周病などで、歯を支えていた骨が溶けてしまった場合には、骨や歯茎を移植してからでないとインプラント治療が行えない場合があります。
今回の症例では、上記のような症状の患者様で、インプラント治療を行うための骨移植を行う代わりに、矯正で骨欠損を解決した症例をご紹介します。
右下の5番(奥歯と糸切り歯の真ん中にある第二小臼歯)が破折(歯の割れや欠け、ヒビ)し排膿していました。
それにより、頬側の歯の根っこを支えている歯槽骨(しそうこつ)は大きく吸収されてしまっています。
治療には、インプラント体を入れる十分な骨が必要になるため、骨移植を行うことを提案しましたが、患者様自身の体内から移植のための骨採取に難色を示されました。
骨採取を行う代わりに糸切り歯と呼ばれる犬歯の隣にある4番(第一小臼歯)を奥歯側の遠心に矯正移動し、骨欠損を歯牙で埋めました。
その後、矯正移動した4番の歯がもともとあった部分にインプラントを埋入することを提案しました。
5番の歯を奥歯側の方へ遠心移動が終了した写真です。
インプラント生着後、歯軸(歯の向き)を調整しました。
インプラントにて歯を補う補綴(ほてつ)が終了しました。
もともと、手術部位は骨採取により元の状態に戻す治療と、インプラント治療を行う2カ所がありました。
手術は骨ができてから行うインプラント治療と、計2回のべ3箇所を手術対象にしていました。
ですが、たまたま右下6番(第一大臼歯)がインプラントだったので絶対的固定源であり、矯正で4番(第一小臼歯)を奥歯側に引くのが楽だと思われました。
その後、4番の歯根膜(歯の根っこ部分を覆う薄い膜)の作用で、欠損部に骨が作られました。
(※歯根膜は根を骨で覆いたいので、矯正して根を動かすと根の周りに骨ができます)
このようにして、結果として外科処置は一回だけで済みました。
それもインプラント用の小さい穴をあけるだけです。
すると、インプラント埋入部分の外科処置後の侵襲がこんなに少ないなら、7番(第二大臼歯)にも希望されたので、同日にインプラント治療を2本行っています。
インプラントを埋入する土台のために採取した移植骨は数年後、激しく吸収(溶ける)するのをよく観察します。
ですが、この場合骨移植するはずだった部分に矯正によって移動させた歯によって出来た骨は移植骨と違い、将来的な吸収も考えにくいです。
骨移植のような侵襲の大きい手術を回避して、より将来的にも安心な結果になったと思っています。
インプラント治療に関してご不明な点等あれば、何でも当院までご相談ください。
医療法人 紀文会 向井歯科
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