向井歯科ブログ


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歯周病放置の恐怖

歯科治療全般

こんにちは。院長の向井です。
一雨ごとに秋の深まりゆく昨今、
いかがお過ごしでしょうか。
夏の疲れが出やすい時期ですので、
くれぐれもお身体を大切になさってください。


歯周病放置の恐怖


さて、こちらのレントゲン写真を御覧ください。

歯周病の患者様なのですが、
歯根(歯の根っこ)の先端部である、
根尖まで骨がなくて歯が踊っています。

なぜこんなに進行するまで
歯周病を放置したんでしょうか?


それは、痛くないから。

そこまでひどいと思っていないから。
「抜こう」といわれるまで危機感がないのです。


そもそも痛みがないのですから、
いくらでも我慢できてしまいます。


歯周病は激痛にならず、
不快感も2週間ほどで散って
やり過ごすことができるので、
そのまま20年くらい
時が経ってしまったということなのでしょう。


その間、こんなにも
骨がないということも気が付かないし、
歯が抜けるなんて夢にも思っていない。


痛くないのは、
歯周病菌がつくる酪酸
神経が痛みを感じられなくなるからです。
酪酸というと「腸の健康に良い」
聞くことも多いですが、
歯周ポケットの中で高濃度になると危険です。


酪酸がHIVやEBVを再活性化して
AIDSや膠原病、咽頭がん、リンパ腫になったり
ガンの転移誘導をするらしいのです。
やっかいですね。


心筋梗塞や脳梗塞、
認知症の原因になる以外にも
なかなか大きい病気に
繋がると思うと侮れません。
骨が解けたり血管に入って悪さする以外にも
様々な異常が起こっています。


患者様の健康を守るためにも、
これからも頑張って
説明していかなければと思います。


痛みがなくとも、ぜひ定期的な受診と
メンテナンスを心がけてみてください!

 

 

 

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