向井歯科ブログ


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自覚症状がなくても…!?

未指定

こんにちは。院長の向井です。
学生の皆さんは、
そろそろ夏休みを迎えるころでしょうか。
長期休暇などで時間に余裕があるうちに、
歯科医院でお口の状態を
チェックしておくのがおすすめです。
健康なお口で、笑顔いっぱいの
夏休みを過ごせるといいですね。

 

さて、お口の状態といえば、
本人には自覚がないものの
異変が生じている場合があります。

 

例えば、今回ご紹介する
歯ぎしりが強いと感じている
患者さんがそうでした。

 

この患者さん、
本人は気づいていなかったものの、
歯が割れていました。

自覚症状がなくても…!?

かぶせ物の金属の心棒が
クサビになって、歯根を
割ってしまったのです。

 

意外とこうなっても痛くないらしく、
同様の患者さんは多いように感じます。

 

神経を失った歯 の経年劣化を考えると、
咬み合う場所 であり力のかかる臼歯部には、
根より強度の高いかぶせものは向いていない
と改めて思いました。

 

保険適用の銀歯は便利ですが、
根が割れてしまえば元も子もありません。

 

ジルコニアやセラミックも、
素材としては硬すぎるでしょう。

 

このような強度の落ちた根を守るために、
TUM(タム)の使用頻度が本当に高くなりました。

 

TUM(タム)とは、柔らかいのに割れにくい
素金属代替え材料と呼ばれる新素材です。

 

ただ、この患者さんの場合は
歯ぎしりがあるので、
ナイトガードをして摩耗から
歯を守る習慣をつけるように
お願いしています。

 

反対に言えば、摩耗する性質が
根に無理な力を届けないので、
延命をしてくれていると感じています。

 

歯根が縦に割れたり、ヒビが入ったりして
細菌が入り込む ことは避けたいですからね。

 

神経を失った歯の抜歯を防ぐには、
かぶせ物は消耗品だと割り切り、
古くなったら交換する」ぐらいに
思えば良いと説明しています。

 


今回の患者さんのように
特に問題がないように思っていても、
いざ検査してみると何かしらの
異変が発見されることはあります。

 

普段から定期検診を心がけ、
少しでも早く治療を始められるように
努めましょう。

 

医療法人 紀文会 向井歯科
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